2017年春。今季も話題作が目白押しで、映画館に行っても何を観るべきか迷ってしまいますね。
そんな中でも私が「これだけは絶対観るぞ!」と心に決めていた作品が、
『キングコング:髑髏島の巨神』(公開中)と『美女と野獣』(4月21日公開)。
この一見関係のなさそうな超ド級アドベンチャー大作と、真実の愛を描く感動ストーリーには、
実はある共通点があるんです。
映画に華を添えるのは、女優だけじゃない
『キングコング』と『美女と野獣』が私を惹きつけた理由、
それはストーリーでもヒロインでもなく、出演している英国俳優たちの存在です。
お国柄のおかげか、ハンサムで紳士的で、
どこかミステリアスな雰囲気を醸し出している英国俳優たちは、
その独特な魅力から一部の映画好き女性の間で根強い人気を誇っています。
そんな英国俳優たち、
『キングコング:髑髏島の巨神』にはトム・ヒドルストン(写真左)が主演、
『美女と野獣』には野獣役にダン・スティーヴンス(写真中央)、ガストン役にルーク・エヴァンス(写真右)が出演しています。
今回特に注目したいのがトム・ヒドルストンとルーク・エヴァンス。
トムとルークは私のお気に入りの俳優でもあります。
この二人といえば思い出すのがこちらの作品。
高層マンションで繰り広げられる混沌と崩壊のミステリードラマ
注目の英国俳優、トム・ヒドルストンとルーク・エヴァンスが初めて共演したのが、
イギリスの人気小説を映画化した『ハイ・ライズ』。
セレブが住む高層マンションを舞台に、
住民同士の階級闘争を描く挑発的な作品です。
2015年/イギリス
配給:トランスフォーマー/119分
監督 ベン・ウィートリー
出演 トム・ヒドルストン ルーク・エヴァンス シエナ・ミラー
〈ストーリー〉
ロンドンの通勤圏内にある40階建てのゴージャスなタワーマンションに新たな入居者としてやってきたのが、新設医大で働く独身の医師ロバート・ラング(トム・ヒドルストン)。25階の住人となったラングは、1つ上の階に住むシングルマザーのシャーロット(シエナ・ミラー)の部屋で毎晩のように行われているパーティーに参加するようになる。そこで彼は3階に住む撮影監督のリチャード・ワイルダー(ルーク・エヴァンス)という粗暴な男に出会い、このマンションにフロアの高低に基づく階級間の摩擦が存在するという事実を知る。その不穏な空気は、ある晩起きた停電を境に表面化する。地位にしがみつく”上の人間”と不満を募らせる”下の人間”の激突は、このマンションを上品で優雅な世界から粗野で乱暴な世界へと変貌させていく。
(参考:SCREEN 2016年9月号)
ストーリーの前半と後半のギャップや、大胆なカメラワークに目が離せません。
普段紳士的なイメージが強いトムやルークが過激なシーンに挑戦しているのも見どころの一つです。
これまでにないタイプの社会批判的な映画『ハイ・ライズ』、ぜひ一度ご覧ください!


1979年4月15日生まれ。英ウェールズ出身。
初期のキャリアではロンドンのウェスト・エンドで舞台俳優としての経験を積んでおり、ミュージカル俳優としての一面を持つ。自身がゲイであることをカミングアウトしている。
代表作に『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011)『ホビット 竜に奪われた王国/決戦のゆくえ』(2013/2014)『ドラキュラZERO』(2014)がある。
記事作成者

1996年生まれ。兵庫県出身。神戸市外国語大学英米学科在学中。趣味は映画鑑賞、特技は書道。2016年9月よりNPO法人CATiCに参画。2017年度よりFilmeet事業部関西支部リーダーを務める。
1981年2月9日生まれ。英ウェストミンスター出身。
通称「トムヒ」。身長187㎝で、語学に堪能、さらに音楽やダンスまでも得意というまさにパーフェクトヒューマン。ケンブリッジ大学で古典を専攻し最優等の成績で卒業後、王立演劇学校(RADA)で学ぶ。イートン校在学中には1年下の後輩としてウィリアム王子と交流があった。
『マイティ・ソー』(2011)や『アベンジャース』(2012)のロキ役で大ブレイク。