新生活のはじまりにみるべき ”フランス映画”

4月は新生活のはじまり!

引っ越しも終わり、新たな町でこれから暮らす人も多いのではないでしょうか。
新しい町で、新しい人々に出会い、期待に胸を膨らます毎日。
けれど一方で、不安や寂しさをどこか感じてしまう日もきっとあるはず。

そんな時にお勧めしたい映画を今回紹介したいと思います。

舞台はフランス郊外の“おんぼろ団地”

© 2015 La Camera Deluxe – Maje Productions – Single Man Productions – Jack Stern Productions – Emotions Films UK – Movie Pictures – Film Factory

本作はフランス郊外の “エレベーターの壊れたおんぼろ団地”を舞台に、不思議な偶然で出会った男女3組が織りなすヒューマンドラマです。

男女3組の出会いと聞くと、“最後にみんなカップルになるよくある恋愛映画なのかな”と思いがちかもしれません。

しかし本作に出てくる登場人物は

“車いす生活を送るハメになった中年男”と”訳ありげな看護師”

“かぎっ子の少年”と”落ちぶれた女優”

“息子が服役中の移民女性”と”NASAの宇宙飛行士”

というなんとも奇妙な組み合わせ。

そんな一見共通点のなさそうな彼らですが、実は全員“孤独”を多かれ少なかれ抱えており、互いに出会い、傷つき、一緒に笑うことで、人の温かさや思いやり、出会いの奇跡を改めて思い出させてくれる心温まるストーリーです。

注目すべき若手俳優は監督の息子!

カンヌ国際映画祭で2度も女優賞で輝いたイザベル・ユペールが本作では、売れない女優を熱演。そんな彼女の相手役を見事に務めた美少年は、実は監督の息子であるジュール・ベンシェトリ。

ジュール・ベンシェトリ『アスファルト』 (C)2015 La Camera Deluxe – Maje Productions – Single Man Productions – Jack Stern Productions – Emotions Films UK – Movie Pictures – Film Factory

彼はフランス映画「ポネット」で母親役を演じた女優マリートランティニャンの四男でありジャン=ルイ・トランティニャンを祖母に持つというまさにサラブレットなのです。

本格的な長編映画は初主演であるのにも関わらず、その演技力と存在感に思わず引き込まれてしまうほど。彼の今後の活躍の期待も含めチェックしておきたいところですね。

誰しもが時に感じる“孤独”

そして“孤独”を知っているからこそ感じられる“人の温もり”

『アスファルト』はそんな人の気持ちの温度を見事に表現し、そして何より人との出会いの素晴らしさを教えてくれる作品です。出会いの季節である今だからこそ見てもらいたいお勧めの映画、ぜひこの機会に見てください。

吉永理沙(よしながりさ)
1997年生まれ。東京出身。法政大学国際文化学部在学中。
趣味は映画鑑賞、旅行。2016年11月よりNPO法人World Theater Project / Filmeet事業部に参画。