恋愛に溺れたくなる春必見!?〈結婚とは愛なのか、それとも生活なのか〉怒涛の5時間をご覧あれ!


ポカポカ陽気で眠くなる月。

しつこいくしゃみに悩む人々をあちらこちらで見かけます。

私が試用済みの花粉対策

「くしゃみをする暇がないくらい没頭できる長編映画を観て、家から一歩も出ない作戦」

やってみませんか?

そんな時、是非手にとってほしいのは――『ある結婚の風景』。

「出会いの春にソワソワしちゃう」「恋愛に溺れたくなる」

なんて言葉と一緒にくしゃみなんて忘れます。

効き目抜群?!その中身とは・・・

 

怒涛の5時間!6部構成の会話劇

 

『ある結婚の風景』1974年 配給:エキプドシネマ 293分, スウェーデン

映画レビューアプリ Filmarks 評価 3.9 ★★★☆☆

結婚10年目を迎える夫婦。お金にも困らず、子供にも恵まれ、絵に描いたような結婚生活に誰もが羨んでいた。

淡々と進むありふれた日常の中で、ある日突然、夫が愛人の存在を告白。妻の想いを拒み、家を出ていく。突然始まった別居生活から、再び始まる同居生活を通して、離れてはくっつき、愛しては憎む、二人の男女のありのままの姿を目にする。

結婚は我慢?生活?お金?愛とは?性とは?孤独とは?

悶々とその答えと向き合おうとする究極の5時間。

 

本当に濃密な5時間でした。

特に派手な展開がある訳でもなく、続くのは会話劇。

しかし時に突き刺さる一瞬一瞬に唾を飲みます。

 

・・・「長いなあ」と思いますよね。

大丈夫です。時間を忘れるくらい家に5時間こもりきりました・・・

観終わった後は、まるで修行僧のような気分になります・・・

 

そもそも何故、こんなに長いのか、それには訳があるんです。

 

実は本作、もともとスウェーデンの国営放送にて製作、放送された一話50分×6部構成のテレビドラマなんです。

当時、スウェーデン中が大熱狂したドラマで、視聴率はまさかの70%越えだったと噂されています。

このドラマの放送中には、スウェーデンの交通状況が急変?外を出歩く人がいなくなった?

さらには、ドラマ放送後にはスウェーデンでの離婚率が上がったとも言われています。

その後、反響は国外にも及びました。

 

  • 1981年に、ドラマを再編集した短縮バージョンを映画として製作、劇場公開。
  • 1974年全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、ゴールデングローブ賞外国映画賞ほか受賞。
  • 日本ではこの映画の原作を2008年舞台化
  • 約40年経った現在でも、当初のオリジナル5時間バージョンが気軽に手に入る

 

さらには、『ある結婚の風景』の続編『サラバンド』が同じ監督で2003年に作られています。こちらも気になる方は是非チェックしてみて下さいね!

映画レビューアプリ Filmarks 『サラバンド』

 

 

映画監督が選ぶ映画監督

イングマール・ベルイマン 映画監督、脚本家、舞台演出家

スウェーデン出身 2007年に89歳で死去

 

この映画を作った監督イングマール・ベルイマンは

「映画監督が選ぶ映画監督ランキング」でもベスト10に入っています。

5時間の長編になっても観客を飽きさせないのは、彼の才能が成す技なのでしょう。

 

自身も5度の結婚生活を送っており、監督の実体験から得られたものが詰め込まれた作品なのかもしれません。

 

ここまで聞くと、「暗くてどんよりした気分になるのでは?」「なんだか難しそう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、画面に映るありのままの姿があるからこそ、ふと考えられることがたくさんある気がするのです。

 

5時間後には、私のように、「愛ってすごいもんだなあ」と朗らかな気持ちになる人もいれば、今すぐ役所に離婚届を取りに行・・・という人はいないことを願いますが(笑)

 

「愛とは○○だ」なんて、奥様、旦那様、彼氏、彼女から言われた瞬間を想像してみてください。

 

「・・・なんかくさい!」

 

と眉間に皺を寄せた人にこそ、是非この機会に観てみてみましょう♪

 

足立茉里奈
1996年生まれ。大阪府出身。立教大学現代心理学部映像身体学科在学中。
趣味は映画鑑賞。特技はピアノ・ドラム演奏。2016年5月よりWorld Theater Project(NPO法人CATiC)、映画イベントFilmeet事業部に参画。