2017年4月に石川県金沢市を中心に活動をする北陸支部が発足しました。
東京本部、関西支部に続く、国内で3つ目となる拠点となります。北陸支部代表の挨拶と今後の意気込みについて紹介したいと思います。
北陸支部代表挨拶
初めまして、今回北陸支部を立ち上げることになった、金原 竜生(きんばら・たつき)です。

愛知県出身で、現在は、明和工業という中小企業のメーカーの会社員をしております。
この度、金沢市を中心に活動をする北陸支部を立ち上げることになりました。石川県だけでなく、将来的には、ご近所さんである富山県・福井県にも活動の裾野を広げていければと思ってます。
映画県、石川。
World Theater Project 北陸支部について伝える前に、北陸支部が活動する中心地の石川県について軽く説明しておきたいです。
石川県は、北陸地方の中部に位置し、東は富山県及び岐阜県に、南は福井県、北は能登半島となって日本海に面しています。
ですので、お魚が非常に美味しい!そして、白山と呼ばれる山から流れる水があり、それを使ったお米・日本酒がまぁ、おいしいのです。また、石川県金沢市は2015年に、北陸新幹線ができてから、古くからの街並みが残るひがし茶屋街を中心に街を訪れる人たちが増えています。

ただ観光地として有名ではなくて、実はあまり知られていない映画に関する事実もあるんです。
石川県は、人口に対する映画のスクリーンが全国47都道府県で一番多い。
座席数換算にしても、全国で一番多いんです。
言い換えると、統計上では、映画を観る機会が多いのが、石川県。
これは、映画県と呼んでしまってもいいんじゃないか、と思います。
以前は、金沢の中心街 香林坊には『シネマストリート』と呼ばれるミニシアターが幾つも連なる通りがあったり、文化の中の大きな1つとして、映画文化が根ざしていたんですね。
そういう映画が文化として溶け込んでいる石川県で活動を行えば、World Theater Projectの活動も広く知ってもらえると思っています。
(因みに、福井県は、スクリーン換算で4位、座席数換算で2位、富山県は、スクリーン換算で18位、座席数換算で23位です。)
都道府県 | 人口(人) | 座席数 | 1座席あたりの人口(人) |
石川 | 1,157,042 | 11,460 | 101 |
福井 | 799,220 | 5,848 | 137 |
山形 | 1,129,560 | 8,072 | 140 |
愛媛 | 1,415,997 | 8,997 | 157 |
千葉 | 6,265,899 | 39,068 | 160 |
宮城 | 2,324,466 | 13,901 | 167 |
愛知 | 7,509,636 | 44,710 | 168 |
福岡 | 5,122,448 | 30,176 | 170 |
群馬 | 2,005,320 | 11,435 | 175 |
三重 | 1,850,028 | 10,531 | 176 |
茨城 | 2,970,231 | 16,095 | 185 |
埼玉 | 7,323,413 | 39,364 | 186 |
滋賀 | 1,419,863 | 7,450 | 191 |
栃木 | 1,998,864 | 10,474 | 191 |
東京 | 13,415,349 | 69,844 | 192 |
都道府県 | 映画館数 | スクリーン数 |
石川 | 8 | 60 |
福井 | 6 | 31 |
山形 | 8 | 56 |
愛媛 | 10 | 60 |
千葉 | 24 | 208 |
宮城 | 11 | 79 |
愛知 | 33 | 260 |
福岡 | 21 | 172 |
群馬 | 8 | 61 |
三重 | 8 | 56 |
茨城 | 12 | 90 |
埼玉 | 25 | 209 |
滋賀 | 6 | 38 |
栃木 | 9 | 64 |
東京 | 78 | 351 |
参照:
・総務省(平成28年1月1日住民基本台帳人口・世帯数)
・一般社団法人 日本映画製作者連盟ホームページ
World Theater Projectとの繋がり
実は、僕がWorld Theater Projectに参加したのは、2016年6月。当時、京都に住んでいた僕は、この団体に入り、関西支部がちょうど立ち上がろうとしていましたので、そこの立ち上げメンバーとして参加することになりました。
団体自体を知ったのは、4年程前。団体が設立されてから、一年目にあたる年でした。World Theater Projectのメンバーであった上村悠也さんと大学時代からの知り合いで、あるとき、Facebookの投稿が流れてきたんです。
「だれか、プロジェクターを貸してくれませんか?」
当時プロジェクターなどの上映機材が揃っていなかったため、Facebookで応援の投稿が流れてきたんです。個人がプロジェクターを持っていることなんて、あまりないとは思いますが、僕も誰がもっているんだろうな~って思ってみてたんです。
でも、そのときに、ちょうど3日前に初めてのボーナスでホームシアター用にプロジェクターを僕は買っていたんです。なので、こんな機会は滅多にないし、お世話になった上村さんに協力したいと思ったので、プロジェクターを貸しました。
当然、未使用でしたが…。
そこから、僕はこの団体を知りました。
World Theater Projectに入ったきっかけ
団体設立からちょうど1年目のときに、東京で一周年イベントがあったため、当時京都に住んでいた僕は団体のことをもっとよく知りたいと思い、一周年イベントに参加しました。
その際にちょうど大学時代に別の社会貢献活動を一緒に行っていた友人を強引に連れていきました。そこで初めて、代表の教来石と会いました。不思議な印象はあるものの、この時は特に団体に入ろうとは思いませんでした。それから3年が経過して、ちょうど僕の誕生日に、一周年イベントに一緒に行った友人が、代表の著書『ゆめのはいたつにん』をプレゼントしてくれました。
なんと、その友人は団体に入っていたのです。
『ゆめのはいたつにん』を読んだ僕は、びびっと雷に打たれたような気持ちで、かつ、悔しい気持ちが浮かびました。大学時代のときにカンボジアに初めて行き、そこで人生を変えるような出会いをして、そこから、「カンボジアに対して、何かしたい!」とは思いつつ、自分の夢は打ち立てたものの、具体的なアクションができていない自分に腹が立ちました。
数年後、数十年後にカンボジアに対して何かする、のではなく、
今からでもできることをしよう、そのための一歩が団体に入って、カンボジアに関わることでした。
それが、2016年6月でした。
ちょうどそのときに、関西支部が立ち上がろうとしていたので、そこの立ち上げメンバーとして携わり、以降は、企画リーダーとして、活動、東京方面での活動も映画イベント事業部(Filmeet)のリーダー就任、海外案件の担当、ファンドレイジング活動への参加など色々と経験させてもらいました。
北陸支部の活動の展望
まずは、北陸に住む方々に、この団体のことを知ってもらいたいという想いがあります。現在、World Theater Projectは、東京・大阪に拠点があるのみで、それ以外に国内の拠点がありません。
僕たちは、『生まれ育った環境に関係なく、子どもたちが夢を持ち人生を切り拓ける世界』をつくるために、『すべての子ども達に移動映画館で映画を届けたい』と願っています。
そのためには、日本の大都市ではなく、日本の地方都市にも活動を広げていく必要があると思っています。本当に、多くの人たちが支持してこそ、意味がある活動だと思っています。
映画を届けることは、途上国の子どもたちに必ずしも緊急でやらなければならないこと、ではありません。
でも、確実に、やったほうがいいこと、ではあるんです。
映画には、観る人にいろんな感情、人間らしい感情を思い起こさせてくれる。
映画には、観る人に新しい世界を見せてくれる。
映画には、観る人にいろんな考えを与えてくれる。
そんな、力があると思っています。
そういった人間らしい豊かなものを与えてくれるのが、映画だと思います。途上国の子どもたちに、映画を届けたら、彼らにもプラスになると思っています。
必ずしも緊急でやらなければならないこと、ではないけども、やったほうがいいこと、だからこそ、僕たちは活動を続けるし、広めていきたいです。
映画がもたらしてくれるものは、途上国の子どもたちだけではなく、日本の方々にも同じことだと思います。
この活動を知ってもらうだけでなく、映画が北陸を盛り上げるもの、地域の方々をつなぐ力があると信じて、僕は北陸支部を立ち上げることになりました。
北陸の方に、World Theater Projectの活動を知ってもらう、この活動へのサポーターを増やす、そうすることで、より多くの途上国の子どもたちに映画を届け、夢を描いてもらえると思います。
一方で、
北陸の方々に、映画上映会や映画イベントを通して、映画の魅力を知ってもらう、
そういった中で、映画を通じて、北陸地方という地方をより盛り上げて、地域の方々を繋いでいきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
北陸支部 初イベントは、下記詳細ページへ。
【北陸】2017.06.04 【映画で夢を届けよう】 映画だからこそできる国際協力とは?トークイベント
北陸支部のお問い合わせはこちら:hokuriku@worldtheater-pj.net
記事作成者:金原
金原 竜生 プロフィール
1988年生まれ。愛知県出身。金沢大学法学部法政学科学士課程