7月の七夕は、空は見上げず「宇宙映画」を観よう【2001年宇宙の旅】

7月と聞いて思い浮かべるのは、七夕。

織姫と彦星が出逢う天の川。
7月の空では、なんてロマンチックなことが起きているの・・・

と空を見上げますが、「何も見えない」と固まること、ありませんか?

悲しいお話ですが、織姫と彦星が出会う場所は、私たちの何億光年先、そう、宇宙です。

「じゃあ七夕に宇宙旅行できたら、見えるんだろうか。」なんて夢を膨らませていた幼少期を懐かしく思います。

今月は、そんな純粋だった私と同じく、宇宙に夢を膨らませた映画作品をご紹介します。

 

SF映画の金字塔!60年代の未来予想図

写真:タイトル『2001年宇宙の旅』 監督 スタンリー・キューブリック
1968年製作 アメリカ/イギリス 製作会社 スタンリー・キューブリック・プロ

科学者たちを乗せた宇宙船は、月で発見された異常物体の調査に向かう。最新型コンピューターが全てを管理する宇宙船では、ある異常事態が起きていた。警告音が鳴り響く船内で、人間はコンピューターをコントロールしようとするが・・・

映画レビューアプリFIlmarks 評価 3.8 ★★★☆☆

今でもなお、熱烈なファンを生み出す不朽の名作で、日本では文部科学省によって「特選」に指定されています。
100%説明するのは不可能だと言われ、観る人によってあらゆる解釈が生まれるのも面白さのひとつです。

現代にも宇宙を舞台にしたSF映画はたくさんありますが、この映画が製作されたのは、なんと1968年。
音楽も映像も、近未来なのにどこかノスタルジックな感覚を覚えるのは、この時代ならでは。
まだ現代ほど宇宙の謎が解明されていない時代でした。

豪華絢爛な宇宙船のセットを見ると、宇宙旅行への憧れが膨らみます。
その豪華なセットから分かるように、予算をはるかに超える膨大な製作費がかかったんだとか。

劇中に登場する宇宙食は、実際にNASAの協力を得て開発されたもので、あらゆるところに監督の強いこだわりが見られます。

 

現代にも通じる“コンピューターの未来”

この映画で着目すべきところは、「コンピューター」の描き方です。
現代では、「人工知能」「AI」が未来をつくると言われていますが、それらによって人間が完全にコントロール下に置かれるような世界があってもおかしくはない

そんな意見もあります。

劇中で登場する、コンピューターの「ハル」は、宇宙船内の全てを管理し、まさに人間をはるかに越えた存在として表されています。

しかし、コンピューターが間違いを犯したとき、もはや人間がコンピューターに「殺される」ような運命にあったとき、人間は何を考え、どんな行動を取るのでしょうか。

実際に、映画では同じ展開が待っています。
人間と宇宙、そしてコンピューターというのは、どの時代にも共通する「夢」であり、「恐怖」であるのかもしれません。

ユーモアと迫力たっぷりの3時間を、体験してみてくださいね。

足立茉里奈
1996年生まれ。大阪府出身。立教大学現代心理学部映像身体学科在学中。
趣味は映画鑑賞。特技はピアノ・ドラム演奏。2016年5月よりWorld Theater Project、映画イベントFilmeet事業部に参画。