世界中の大人が胸を熱くした!ひたむきさ100%の子どもたち『運動靴と赤い金魚』

こんにちは。暑い夏、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

私は最近、夜のランニングを日課にしています。(まだ2日目です)

なんでも、ここ2年で増えた体重を戻したいという願望と、

昼間は暑いので絶対嫌だというワガママから、涼しい夜の川沿いを走るのですが・・・

息を切らせて走っていると、

ある一本の映画を思い出し、思わずにやけてしまうのです。

 

    足に馴染む汚れた運動靴に、かすかな水流音から思い出すのは、赤い金魚。

    ご紹介するのは、我らが教来石小織氏も胸打たれた!?『運動靴と赤い金魚』です。

 

世界に誇るイラン映画

写真:『運動靴と赤い金魚』イラン,1997年,88分
監督:マジッド・マジディ 製作:児童青少年知育教会

映画レビューアプリFilmarks 評価3.9

インドの貧しい家庭で、二人の幼い兄妹が暮らしていた。ある日、妹の大切な靴を失くした兄は、妹と「僕の靴を交替で使おう」と約束する。泣いたり、笑ったり、色んな試練を越えながら、ボロボロの一足の靴を共用する日々が続く。そこにはいつしか、何にも変えられぬ堅い”兄弟愛”があった。一足の運動靴をめぐる、感動の物語。

 

モントリオール世界映画祭でグランプリを含む4部門を受賞し、アカデミー賞にもノミネート。
まさに世界に誇れるインド映画としてその名を知らしめました。

「一足の靴を共用する」とは、どれほど大変なことなのか、よく思い知らされます。

日本でもよく「お姉ちゃんの靴、勝手に借りたでしょ!!!」「だって欲しいんだもん、いいじゃんちょっとくらい!」なんて姉妹喧嘩をよく耳にしますが、そんな生ぬるい話ではありません(笑)

彼らにとって、外を歩ける靴はこの一足しかないのです。

イランの学校では、男女で別の時間と場所を設けているので、
午前は妹の授業、午後は兄の授業、
なんてことになると、待ち合わせをして、靴を交換するのですが、

ことごとく時間に間に合いません。全力ダッシュは毎度のこと。

二人の子どもが互いを想って、毎日、ボロボロの靴で走るのです。

そのひたむきな汗をみるだけで、ウルッと来る方もいるのでは。

まるで我が子を見ているような気分になります。

たくさんのドラマが詰まっているので、ぜひじっくりとご覧ください。

さあ、タイトルの金魚は、どこで登場するでしょうか?

 

物を大切にしようかな

本作は「靴」にフューチャーされています。
しかも、日本人なら簡単に捨ててしまうようなボロボロのズタズタの小さな靴。

その靴を履いた子どものおぼつかない足元を見ると、なんとも言えない気持ちになります。

物を大切にすること。インドのとある家庭では、当たり前のことなのかもしれません。

物を大切にする想いと、人を大切に想う心が、繋がっているということを、この映画は教えてくれているような気がしました。

履きならした靴も、子どものような眩しい笑顔も、毎日大切にしたいですね。
大人の皆さんこそ、胸動かされる映画なのではないでしょうか。

明るい夏を、お過ごしください。

足立茉里奈
1996年生まれ。大阪府出身。立教大学現代心理学部映像身体学科在学中。
趣味は映画鑑賞。特技はピアノ・ドラム演奏。2016年5月よりWorld Theater Project、映画イベントFilmeet事業部に参画。