近藤 碧
私はこんな人です
WTPのミッションに共感し、2017年から参加しています。本業としては、国際協力・児童福祉・教育の分野で実務や研究に関わっています。
趣味は、スノーボード、アート書道、プロ野球観戦ですが、一番は映画鑑賞です。仕事やプライベートの傍ら、年間50作品以上は見ています。ジャンルはアクションものから戦争映画、コメディまで好きですが、特に実話ベースの作品や上質なミニシアター作品には目がありません。映画館では、心に残ったセリフや出来事を暗闇の鑑賞中になぐり書きし、鑑賞後には、パンフレットとチラシと共に、映画ノートをファイリングしており、おかげで書棚は映画資料でいっぱいです。
WTPでの役割・活動内容
海外事業全般と事務局に関わっています。「子ども×映画×世界」というテーマで新しい構想を考えたり、途上国における活動のモニタリングや現地スタッフのオペレーション支援などをしています。「紛争下にいる子どもたちに映画を届け、子どもらしい時間と安心できる空間を提供できたら….」「映画を使った識字教育や芸術教育で、子どもたちに娯楽とアートと教育を届けられたら・・」など、アイディアや計画を考えるのがとても幸せです。
WTPで活動する理由
私自身、映画に囲まれて育ってきました。私にとって映画は、社会を映し出す教科書であり、時空を超えて未来や古代に連れていってくれるタイムマシンであります。それでいて、悲喜こもごも生きる人々の人生を追体験しながら、情緒の幅をぐっと広げてくれる存在でした。愛惜と憧憬がにじみ出る物語に心が震えたり、主人公の過酷な境遇に心の奥底から慟哭したり…映画からさまざまな感情と機微を教わりました。
映画を見たからといって何かがすぐに変わるわけではありません。でも、映画は未知の世界ばかりです。日常をジャンプアップした物語と映像は、新しい世界を教えてくれる教科書ともいえます。一流の美術・音楽・物語が結集した総合アートでもあり、教育的な要素もあり、アトラクションのような爽快感や高揚感もある…
そんな映画に触れて、子どもたちの人生がドラマティックに、そして、子どもたちの心に少しでも残り、情緒的な豊かさと未来の可能性を広げてくれたら・・という想いで、WTPに参加しています。
好きな映画とその理由
好きな映画は『砂の器』『グラディエーター』など山ほどありますが、一番衝撃を受けたのは「ぼくと魔法の言葉たち」です。映画は教育的・福祉的なチカラもある…と信じていた中、自閉症の子どもが、映画の登場人物のセリフや行動を現実社会で生きるためのヒントにし、言葉を取り戻すようになったという実話を知り、映画がもつ可能性に胸を膨らませました。障害児の教育や自立支援に携わってきた身としては、映画が起こしてくれた奇跡に涙が止まりませんでした。