Project

World Theater Project は、「移動映画館事業」「スタディツアー事業」「フィルとムー事業」の3つの事業を主に行っています。

移動映画館事業

移動映画館の流れ

1. スケジュールの作成
(カンボジアの場合)シェムリアップ州とバッタンバン州のカンボジア人 スタッフが、それぞれ上映スケジュールを作成します。学校の休校などの関係で、季節によって上映頻度は異なりますが、平均して週2回のペースで上映を行っています。

2. 学校へのアポイントメント
広場や寺院など、様々な場所で上映していますが、一番多い上映場所は学校です。授業の関係もあるため、先生に直接会いに行ってスケジュールの調整をすることもあれば、電話で決めることもあります。

3. 上映地へ出発
映画配達人は、普段はトゥクトゥク(三輪タクシー)の運転手をしているため、 トゥクトゥクで上映機材(スクリーン、プロジェクター、発電機など)を運びます。

4. 上映の準備
スクリーンの組み立て、発電機やプロジェ クターの準備、教室の準備(窓を閉めて教室を暗くするなど)を行います。

5. 映画配達人の挨拶
上映前にWorld Theater Projectの活動や上映中の注意点などを話します。

6. 上映
いよいよ上映開始です。発電機が止まるなどの上映トラブルが起きることがあるので、映画配達人は上映の間、教室の中で子どもたちの様子を見守ります。

7. ワークショップ
上映前後には、映画にまつわるワークショ ップを行います。例えば、主人公 がフルート奏者を目指す『ハルのふえ』を観終わった後には、フルートの演奏体験を行いました。

8. 今日の振り返り
ワークショップまで終わると子どもたちに今日の感想や学んだことことを発表してもらいます。

9. 上映の報告
上映後は、上映校、映画を観た子どもたちの人数や感想などを、日本のスタッフに随時報告します。

上映作品

※ 一部ご紹介

『ハルのふえ』
(株式会社トムス・エンタテインメント / 48分)

アンパンマンを手掛けたやなせたかし氏の絵本が原作となった、タヌキと人間の親子の絆を描いた感動のアニメーション作品。
人間の赤ちゃん・パルを拾ったタヌキのハルは、人間の姿に化けながら、パルを大切に育てていく。成長したパルは、音楽家に笛の才能を認められ、ある決心をする。

『劇場版 ゆうとくんがいく』
(株式会社白組 / 52分)

サッカー選手・長友佑都さんをモデルにした主人公・ゆうとくんがサッカーを通して成長していく姿を描いた短編アニメーション作品の劇場版。
世界で活躍するゆうとくんの前に、巨大なライバルが出現。更なる成長を目指し、”レジェンド”と呼ばれる伝説のサッカー選手に出会う旅が始まる。

『劇場版 ニルスの不思議な旅』
(株式会社学研ホールディングス/97分)

スウェーデンの児童文学が原作となったアニメーション作品の劇場版。数々のヒット作を手掛ける押井守氏が演出を担当し、主人公の冒険の様子がいきいきと描かれている。主人公のニルスはある日、妖精を怒らせ、身体を小さくされてしまう。ニルスは、動物たちと空飛ぶ冒険を始め、友情を深めていく。




『パンダコパンダ/パンダコパンダ雨ふりサーカス』
(株式会社トムス・エンタテインメント/70分)

スタジオジブリの大傑作『となりのトトロ』の原型と評された、宮崎駿脚本・高畑勲監督のアニメーション作品。竹林の中の祖母の家で、一人、留守番をする元気いっぱいの少女、ミミ子。そこに突如現れた”パンダ親子”とミミ子の愉快な共同生活が始まる。この不思議なパンダはどこから来たのか、そしてささやかな三人の暮らしは、一体どうなるのだろうか。

『はれときどきぶた』
(株式会社学研ホールディングス / 74分)

矢玉四郎のベストセラー童話『はれときどきぶた』と『あしたぶたの日ぶたじかん』のアニメ化。
10円安のあだなの則安くんの、毎日つけている日記や個人新聞がまきおこす“空からぶたが降ってくる”などのとんでもない出来事…。

『シアター・プノンペン』
(Hanuman Films / 105分)

ソト・クォーリカー監督作品。第27回東京国際映画祭「アジアの未来」部門で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞。主人公・ソボンは、かつて祖母が出演していたという伝説の映画を観るため、隠された歴史を探る。そこには、ポル・ポト政権下にあったカンボジアの激動の時代と、祖母の秘密の青春があった。カンボジアと映画、二つの特別な過去が明らかにされる。

ワークショップ

映画の上映のあと、様々なワークショップを行っています。たとえば映画にまつわるワークショップ。音楽家の映画を観た後は、プロのミュージシャンからフルートを習ったり、サッカーの映画のあとは、サッカー選手とサッカーをしたり。鳥にのって旅をする映画をみたあとは、紙に夢を描いて紙飛行機にして飛ばしました。他にも、絵が動いているように見えるマジックロール(協力:一般社団法人アニメ―テッドラーニング様)、グループに分かれて職業を挙げて数を競い合うゲーム(協力:株式会社ジェイフィール様)、カップでリズムをとるカップソングなど、子どもたちが楽しんで参加できる様々なワークショップを行っています。

スタディツアー事業

スタディツアーとは、観光を目的としたツアーと違い、“学習を目的としたツアー”です。旅行会社様と共に、弊団体の活動を活かした学びのあるツアーの企画・運営を行っています。

みなさんも、弊団体のスタディツアーを通して、カンボジアの子どもたちに特別な体験を届ける映画配達人となりませんか?

ツアー内容

私たちのミッションは“生まれ育った環境に関係なく子どもたちが夢を持ち人生を切り拓ける世界をつくる”です。日本で生まれ育った私たちだからこそ、気づけないことがたくさんあると思います。WTPのスタディツアーでは、日本では考えもしなかったことに、思いをめぐらせて頂き、参加者の人生を豊かにしてくれるものを1つでも多く持ち帰って頂くことを目指しています。

参加者の声

M.Sさん(20歳)

「実際にどう生きたかということは問題ではないのです。大切なのはどんな人生を夢見たかというだけ。」
ツアー中にココ・シェネルの名言を思い出し、その真意を考えてみました。

World Theater Projectは映画を通じた“夢の種まき”だと代表である教来石さんがおっしゃっています。まかれた種が子どもたちの中に根付き、育ち、いつの日か花を咲かせてくれたらとても素敵だと思います。しかし、先進国・途上国関係なくそうなのですが、多くの人の夢は叶いません。失敗や挫折を経て諦めてしまったり、大人になるにつれて現実的に物事を考えるようになりいつしか夢を忘れてしまったりします。
フランス出身の有名なデザイナー、ココ・シャネルの名言にこのようなものがあります。「実際にどう生きたかということは問題ではないのです。大切なのはどんな人生を夢見たかというだけ。」私はこの言葉を初めて聞いたとき理解できませんでした。実際に歩んだ人生よりもどんな夢を抱いていたかの方が大切ということがどうしても腑に落ちなかったのです。しかし、このツアー中にふとこの言葉を思い出して考えてみたんです。シャネルは「どんな人生を夢見たか」が大切だと言っていますがこの言葉には続きがあるのではないかと思うようになりました。私はどんな人生を夢見てその夢のために何をしてみようと思ったか何をしてみたかが大切なのではないかと考えたのです。要するに夢への過程です。私は人生というのは夢の繰り返しだと思っています。ある一つの夢が叶ったらまた新たな夢がその先に生まれると思うし、ある一つの夢に挫折してしまってもまた新たな夢が生まれると思うのです。これらの夢を叶えるための過程が人生の大部分にあたるので、その過程をいかに充実した素敵な時間にするかが大切なのではないかと感じました。このツアーを通して「どんな人生を夢見たか」というシャネルの言葉を自分なりに飲み込めるようになったことは私にとってとても大きな出来事でした。

N.K さん(16歳)

全てが私にとって初めてのことで、こんなにも自分の知っていた世界は狭かったんだと痛感しました

参加前、私はカンボジアについての知識はゼロに等しく、カンボジアはアフリカにある国だという勘違いさえしていました。発展途上国という強い先入観から、貧困、不衛生、治安が悪い、不便などマイナスのイメージしか抱いていませんでした。
しかし、実際にカンボジアを訪れて抱いた印象は、思いもしなかったプラスのイメージばかり。自然そして心が豊か、笑顔が耀いている、子ども達が元気、穏やかな雰囲気、平和、人が温かいなどなど。百聞は一見にしかずとはまさにこのことだと思いました。これらは、私が見たカンボジアの一面であり、もちろん違う見方もあると思います。事実、カンボジアは、日本より衛生的ではない、治安はよくない、経済的にも豊かではありません。それでも、カンボジアで生きる人々は、日本で生きる人々にはない活気、希望が瞳に写っている気がしてならないのです。発展途上国=不幸という考え方は捨てた方がよい、戦争さえなければ、どの国もそれぞれの形で幸せな暮らしが出来るんだ、と気づかされました。
スタディツアーに参加したことで、人生を通して、世界をよりよくするための「何か」がしたいという強い気持ちが芽生えました。その私にできる「何か」を具体的にするために、外の世界に目を向けるようになり、行動の幅も広がりました。休日に講演会へ足を運ぶこと。気になったイベントに参加すること。家族や親戚、学校の先生以外の大人の方とお話をすること。全てが私にとって初めてのことで、こんなにも自分の知っていた世界は狭かったんだと痛感しました。小、中学校と部活一筋だった私が、学校以外で積極的に行動をするなんて、参加前の自分は本当に想像もしなかったことです。

フィルとムー事業(団体公式キャラクター)

フィルとムーは、映画の妖精。フィルムの帽子をかぶった黄色い子がフィル。何にでも変身できる夢の種がモチーフの赤い子がムーです。二人は世界中の子ども達に映画を届けるために生まれました。世界中の子ども達に移動映画館を行うWorld Theater Projectのマスコットキャラクターであり理念の象徴です。

フィルとム-の様々な取り組みについては以下のリンクからご覧ください。