こんにちは。World Theater Projectの薬師寺です。

2023年3月に初めてカンボジアでディズニー作品を上映し、そこから約1年9か月の期間を経て、上映の契約*が終了いたしました。

カンボジアでは主に、過去にワールドシアタープロジェクトがクメール語吹き替えを制作した日本の中編アニメーション作品を複数上映しています。カンボジアの子どもたちにも大人気です。しかし、世の中には他にもたくさんの映画が存在します。

「より多くの映画を届けたい」という想いから、私たちはずっと、カンボジアで上映することができる映画の権利獲得に取り組んでいました。

そしてこの度、ご縁に恵まれ、ディズニー作品の上映を実現することができました。

さて、今回のレポートでは、ディズニー作品を観た子どもたちや先生の反応など、現地の様子をみなさまにお伝えできればと思います。

*今回、カンボジアでの非劇場上映権を扱う配給会社と契約を結びました。                    契約締結までの流れ、初回上映のレポートはこちらから↓↓

『バズ・ライトイヤー』を上映しました!〜前編:上映実現までの道のり〜 

『バズ・ライトイヤー』を上映しました!〜後編:実際の上映の様子〜

回数:計25回
動員数:計1,354名
期間:2023年3月〜2024年12月
ラインナップ:
『バズ・ライトイヤー』『私ときどきレッサーパンダ』『ストレンジ・ワールド』『マイ・エレメント』『リトル・マーメイド*』『ウィッシュ』の計6作品
2023.3~2024.22024.5~72024.8~102024. 11&12
バズ・ライトイヤーバズ・ライトイヤーバズ・ライトイヤーリトル・マーメイド
私ときどきレッサーパンダマイ・エレメントリトル・マーメイド
ストレンジ・ワールドリトル・マーメイドウィッシュ
ウィッシュストレンジ・ワールド

*『リトル・マーメイド』は2023年に公開された実写版です。

「字幕版」の上映に初挑戦

普段私たちがカンボジアで上映している映画のほとんどはクメール語の「吹き替え版」ですが、今回のディズニー作品に関しては全て、英語の音声にクメール語の字幕がついた「字幕版」の上映となりました。

初めての字幕での上映に私たちもドキドキしながら初回の上映が行われましたが、やはり万事スムーズにとはいきませんでした。

子どもたちが”字幕を読む”ということに慣れていないのはもちろんのこと、まだまだ文字の読み書きが苦手な子どもたちもたくさんいます。加えてクメール語は文字数が多く、映画の字幕となると大人でも追いつけないくらいのスピードだということがわかりました。

それでも、せっかく手に入れたディズニー作品を観る機会です。作品自体はもちろんのこと、最先端の映像技術に触れられる機会はまたとありません。そこで、セリフの全てを理解できなくても子どもたちが想像力で補いながら観られるように、上映前に作品の設定や舞台、登場人物について説明することにしました。

カンボジアエリアマネージャー・サムナンによる上映前の説明
日本人メンバーによる上映前の説明

説明があってもやはり物語全てを理解するのは難しいようでしたが、子どもたちは思い思いに映画を楽しんでくれました。

それでは、実際に現地から届いた声をいくつか抜粋してお届けします。

子どもたちや先生からの感想

『バズ・ライトイヤー』を観たティンムラ―ちゃん   小学校5年生 11歳

「どんなことも1人でやって上手くいくというわけではない、必ず互いに協力し合わなければならない、という内容でした。」

『私ときどきレッサーパンダ』を観たボンリン先生        小学校5年生Aクラス担当

「素晴らしい映画でした。この映画を通して、子どもたちは自分自身で将来を考えることを学んだと思います。」

『私ときどきレッサーパンダ』あらすじ

伝統を重んじる家庭に生まれ、両親を敬い、親の期待に応えようと頑張るティーンエイジャーの少女メイ。母親の前ではいつもマジメで頑張り屋でいる彼女だったが、本当は流行りの音楽やアイドルも大好きで、恋をしたり、友達とハメをはずして遊んだり、やりたいこともたくさんある。母親の前で本当の自分を隠す日々を送るメイは、本当の自分がわからなくなり、感情をコントロールすることができなくなってしまう。悩んだまま眠りについた彼女は、翌朝目を覚ますと、なんとレッサーパンダになっていた。突然のことに驚くメイ。しかし、その変身の裏にはある秘密があった。

私ときどきレッサーパンダ : 作品情報・声優・キャスト・あらすじ – 映画.com

一方で、同じく『私ときどきレッサーパンダ』を観たカンボジアスタッフから、このようなコメントも届きました。

「子どもが親の言うことを聞かなくなるのは困るので、あまり上映したくないかもしれない。」

『私ときどきレッサーパンダ』は、ティーンエイジャーの少女メイが、親の期待に応えたいという想いと、本当の自分との間で葛藤する、というストーリーです。

カンボジアでは学校から帰った子どもたちは親のお手伝いをすることが多いので、親の言うことを聞いてほしい、という思いがあるのだと考えられます。

文化、生活の違いを感じる興味深いコメントでした。

子どもたちに一番人気だったディズニー作品は?

さてここで、現地からの反響が最も大きかった作品についてお話ししたいと思います。

写真に映っているのは、とあるディズニー作品を観た後の女の子、スレイヤちゃん(小学校6年生12歳)。実は涙を拭っています…。

主人公に感情移入し、思わず泣いてしまったそうです。

それは一体どの作品だったのでしょうか…?

To be continued … ♪

後編は>>コチラ<<から!

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