こんにちは!
フィリピン留学中のWTPスタッフ薬師寺です。

私は今、ルソン島北部にあるBaguioの語学学校で英語の勉強をしています。
平日は学校で勉強しつつ、週末は現地の環境NGO Cordillera Green Network(以下CGN)さんの週末ボランティア隊に参加したりしています。

CGNさんは、Baguioを含むCordillera地方の環境問題に取り組み、伝統的な暮らしを続けている先住民族の方々の生活に対する支援を行なっています。

CGNさんのHPはこちらから↓

Japanese ver. / English ver.
  

さて今回、CGNさんのご協力により、
5/25(土) Baguioにある孤児院にて映画の上映会を行うことができました!

実施した孤児院

今回、CGNさんが紹介してくださったカメラマンGladysさんに色々とご協力いただきました。

孤児院のスタッフさんに連絡を取ってくださったり、
当日いつもと違う方向に走り出したジプニーと異常な渋滞により大幅に遅刻してしまった私の代わりに着々と上映準備を進めてくださったり、
しかも到着した私に怒ることもなく「大丈夫よ〜」と言ってくださり…

本当に感謝してもしきれません。
彼女とCGNさんのおかげでこの度上映を実現することができました。

Gladysさん(左)と薬師寺(右)。Café Yagamにて

Gladyさんの写真ブログがあるので、ぜひ覗いてみてください。
彼女の素敵な人柄が、たくさんの素敵な写真から伝わってくると思います。
photos from nobody

少し話が脱線してしまいますが、
みなさんはフィリピンと聞いて何を思い浮かべますか?

バナナや海、ビーチといったポジティブな面を想像する方もいれば、
Manilaの異常な交通渋滞やそれに伴う排気ガス、治安が悪そう、タクシーでぼったくられる、といったネガティブな面を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

Baguioはとても素敵な場所です。
みなさんとても優しくて、そして涼しく、冷房も暖房も必要ありません。
タクシーの運転手さんは「どこから来たの?英語の勉強?」と声を掛けてくれて、小銭が足りなくて紙幣を渡そうとすると「いいよいいよ。お釣りないから。気にしないで。」と笑顔で送り出してくれます。

Baguioという地名を初めて聞く方も、フィリピンを訪れる機会があれば、
ぜひBaguioに遊びに行ってみてください。
人の優しさ、温かさに、日頃の疲れが癒されること間違いなしです。

BaguioはCebuのような海の街とは正反対で、緑に溢れています。

さて、CGNさんが準備してくださったシーツをスクリーン代わりに、
そしてこれまたCGNさんご調達の黒い布は暗幕に早変わり。
昼間でも室内を暗くすることができました。

今回上映会に参加したのは10人ほど。

この孤児院に滞在している子どもたちは親がおらず、
大概は外国人が養子として引き取るそうです。

私が英語で「映画観たことある?」と聞くと、
Gladysさんが子どもたちも理解できるようタガログ語に通訳してくださいました。
私と同じ、英語の勉強をしている真っ最中のようです。

さて、参加してくれた子どもたちのうち、映画を観たことがあったのはたった1人。
ほとんどの子どもたちにとって初めての映画経験でした。

上映が始まると、そもそもプロジェクターやパソコンを見るのが初めてだったようで、
子どもたちは興味津々。

プロジェクターとスクリーンの間に腕を伸ばして、
投影される自分の影で遊ぶ姿も見られました。

子どもの純粋さを間近で見て、私の心も浄化されるように感じました。

初めて見るパソコンに興味津々な男の子と、同行してくださったCGNスタッフさん。

今回上映したのは、WTPオリジナル作品『映画の妖精 フィルとムー』DigiconAsia6の短編作品集。
どちらも言語のない作品なので、子どもたちも簡単に理解することができます。

最初に『映画の妖精 フィルとムー』、そのあとにDigiconAsia6の作品を上映しました。

『映画の妖精 フィルとムー』を鑑賞する子どもたち

『映画の妖精 フィルとムー』が終わるとタガログ語で「もっと!」と言ってくれたり、
キャラクターがどじを踏むシーンで笑ったり、
スクリーン上の熊を指差して「Bear ! Bear !」と嬉しそうに顔を綻ばせたり…
(私は後ろにいたので子どもたちの表情までは確認できませんでしたが。)

楽しそうに、そして食い入るようにスクリーンを見つめる子どもたちの姿を見て、
私もとても幸せな気持ちになりました。

私と子どもたちは言語が異なるから意思疎通が難しいけれど、
映画はそんな垣根を簡単に乗り越えてしまう。

映画は世界の共通言語だなぁと、
子どもたちの後ろ姿を見ながらしみじみと考えました。

DigiCon6 Asiaの作品を観る子どもたち

私が留学している目的はもちろん英語の勉強なのですが、
WTPスタッフとして、フィリピンでも上映できたら…と心の内に思っていました。
その想いを実現することができ、達成感ももちろんあるのですが、物足りない…という気持ちも混在しています。

もっとたくさん、上映会を実施したい。
私がいなくても上映を継続できるようなシステムをつくりたい。

どこまでやり遂げられるのか、自分でもさっぱりわかりませんが、
温かく見守っていただけると幸いです。
(もちろん英語の勉強も尽力します…!)

最後になりましたが、このような貴重な機会を設けてくださった全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
関わってくださった方々、本当にありがとうございました。

Salamat Po !!

執筆者
World Theater Project / 薬師寺

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