こんにちは!

World Theater Projectの薬師寺です。

先日の年次報告会でご報告させていただきましたが、改めて、チャップリン作品『街の灯』(1931)の上映レポートをお届けいたします!

(2022年度年次報告会の様子はこちらから)

上映会情報

日時:2023/3/2 午後6時頃

場所:シェムリアップ州 農村部小学校の校庭

参加人数:子どもたち、大人も含めて合計60人程度

今回はカンボジア シェムリアップ州の農村部にある小学校の校庭で上映を行いました。

上映は夜6時頃を予定し、夕方から準備に取り掛かります。

機材の準備を始めると、珍しいのか早速子どもたちが集まってきました。

みんな『街の灯』を楽しんでくれるかな…??

『街の灯』解説

喜劇王チャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務め、目の不自由な花売り娘に恋をした男の奮闘を、ユーモアとペーソスを織り交ぜながら描いた不朽の名作。トーキー化の波に逆らい、あえてセリフ無しのサウンド版で製作された。

家も仕事もない放浪者チャーリーは、街角で花を売る盲目の娘に恋をする。その娘に金持ちの紳士だと勘違いされたチャーリーは、清掃員として働いたりボクシングの試合に出たりして金を稼ごうとするが、なかなか上手くいかない。そんな中、酔っ払いの富豪の男と親しくなったチャーリーは、彼から大金を譲り受けるが……。

映画.comより

字幕の落とし穴

上映について述べる前にまず、上映に至るまでのとあるエピソードをご紹介します。

『街の灯』をご覧になったことがある方はご存知かと思いますが、この作品は途中で英語字幕が挟まれます。

今回の上映では、その字幕のクメール語字幕を新たに作成し本編映像に乗せる編集の許可を、チャップリン作品の権利を管理する配給会社から頂きました。

全体から見ると字幕は少しだけのように感じられたのですが、いざリストアップしてみるとびっくり!

実際は何十箇所に及ぶ字幕があったのです…!

全ての字幕をExcelにリストアップする作業をスタッフKくんにお願いしていた私。

送られてきたExcelを開いて、その量の多さに悲鳴を上げそうになりました。

さぞ大変だったろうに、Kくん本当にありがとう・・・

そしてそれら全てを本編に組み込む編集作業が担当のスタッフHさん。

字幕が表示されるタイミングを合わせたりと、その作業がいかに大変かは、映像編集素人の私でも想像がつきます。

Hさん本当にありがとうございました・・・

お二人だけでなく、たくさんの方々の支えがあってこそ今回の上映を実現できたことを、このレポートを読んでくださっているみなさまにお伝えできればと思います。

いよいよ上映!

さて、上映が始まると、チャップリンのコミカルな動きに子どもたちは冒頭から声を上げて笑っていました。

上映時に日本とZoomで短時間だけ繋ぎましたが、その笑い声は画面越しにも聞こえてきて、日本にいる私まで幸せな気持ちになりました。

現地で上映を実施した日本人スタッフ・山中によると、子どもたちだけでなく、大人も映画を楽しんでいたとのことです。

(山中のカンボジア訪問レポートはこちらから)

私たちのお気に入りのエピソードをお伝えします。

ある若いお父さんが、幼い息子さんと上映に参加してくれていたそうです。

お父さんは映画を気に入り、大声で笑っていました。

しかしふと気づくと、目の前にいたはずの自分の息子さんがいなくなっているのです。

慌てて立ち上がり息子さんを探しに行ったお父さん。

周りのことが気にならないほど、映画にのめり込んでいたとのことでした。

その後お父さんは無事息子さんを見つけたそうです。

少しわかりづらいですが、写真でお父さんの様子をご覧いただけます。

(写真の左端がお父さんです。最後の1枚は慌てて息子さんを探しに行くところだと推測しております…)

途中で屋台が登場し人々の注意が逸れてしまったりと、ハプニングは起きたものの、無事上映を終えることができました。

子どもたちもリラックスして観てくれたようで嬉しいです。

(ブランケットに寝そべって映画を観る子どもたち)

最後に

今回の上映は、チャップリンの面白さは国境や言語の壁を優に超え、老若男女を問わず人々を笑顔にするのだと、改めて感じる機会となりました。

一方で、上映時間が約90分と長く、子どもの場合は集中力が持続しないということもわかりました。先に述べた親子も例に漏れません。

よって今後は、子どもたちだけでなく大人にも焦点を当てた企画としての上映を検討できればと考えています。

また、チャップリン作品の権利を管理する配給会社に上映の様子をご報告したところ、子どもたちにも大人にも楽しんでもらえたことをとても喜んでくださり、

チャップリン作品には短編もあるため短編作品の上映はどうか、というご提案を頂くこともできました。

まとまった予算の確保が難しいため頻繁に上映することはできませんが、

特別なイベントとして、子どもたちも大人もチャップリン作品を楽しめる上映を引き続き企画したいと思います。

最後に、今回の上映にご協力いただきましたみなさまに、この場をお借りして心からお礼申し上げます。

引き続き、World Theater Projectの活動を見守っていただけますと幸いです。

World Theater Project 薬師寺

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